お茶を濁さない男

バイト先で、新たな雇用保険についての説明を社員から受ける。
とりあえずその場にいたバイト4,5人だけ。2,3分で終わっただろうか。その場に居合わせなかった人には後で改めて説明するとのこと。いなかったのはNさんと…あ!アニキがいない!一番やっかいそうなのに…。
しばらくして戻ってきたわれらがアニキ、それとNさんに説明は始まった。
説明
うなづくNさん
…アニキ無言
説明
Nさん「はい」と返事
…一点を見つめ固まっているアニキ
説明
Nさん「わかりました」
…アニキ、神妙なるチンパンジーが如し
われらがアニキ、クールを装ってはいたが、だいぶ早い段階で話の筋を見失っていたようだ。
そしてその後、ことごとく質問で返すアニキにだけ、説明は30分近く続いた。社員の声もだんだんデカくなる。
「だからさっきも言ったけど〜」
声は部屋の外、廊下のだいぶ離れたところまで聞こえてきた。知らない人はきっとアニキが説教されてると思っただろう。
あんまり面白い画だったので、助け舟は出せなかったっス!アニキ、すんません!でも、ナイスファイトだったっス!


P.S.
すっかり落ちちゃったアニキにあとで
「保険てのはまあなんていうか念のため払うっちゅうことだよ」
って言ったら一筋の光明がさしたようでした。「あ〜〜っ」つって。