疾走を絶たれた天才たちの軌跡。

「ロシア・アヴァンギャルド」

部屋の整理をした。
引っ越してから丸一年。この一年間で着なかった服は、スーツを除いて今後も着ないだろうということで、気前よくゴミ袋三袋分捨てた。一時期気に入って穿いてた真っ赤なズボンは誰かにあげたかった。いらんか。それから、本。引越しのとき、ハンパなく重かった雑誌「CUT」が入った段ボール。厳選13冊を残して、捨てた。一年前これを部屋まで運んでくれた山崎さん、すんません、ありがとうございました。吉田戦車のマンガは全部とっておく。そうこうしているうちに気づいたら、バガボンドに読み耽ってしまった。これが止まらない。ほっといたら全巻読破しそうな勢いで、学生時代の定期テスト前日の光景を思い出した。勉強しなきゃと思いつつも読んでしまうマンガ。おれは、武蔵がいんしゅんとの闘いから石舟斉のとこにいくあたりが一番好きです。余談です。あとのいらない本は、あ、これ一昨日の話ね、ブックオフに雪の中、売りに行った。リュックに詰めるだけ詰め、入りきらなかった分は別の袋にいれて、500円くらいなったらいいなと思って行ったら、390円だった。まあ、そんなもんだ。
で、結局何が言いたいかというと、中に線とか引いてあるからBOに持っていかなかった「ロシア・アヴァンギャルド」って本が部屋に転がってて、それの帯の「疾走を絶たれた天才たちの軌跡。」って言葉、かっこよくね?っちゅうことだ。それと関連して最近、自分の「天才」という言葉の使い方についてちょっと考えたことがあって、スゲー映画とかスゲー役者を見てしまったとき、「天才だ、あの人は…」なんておれはよく言ってたんだけど、それってどうなんだろうと。一言で片付け過ぎだろうと。それがハリウッドの人たちだったとしても、ものすごくものすごく遠くからみて、まがりなりにも自分が同じ道(役者道?)を歩いているのであれば、もっと注意深くあらねばと思った次第だ。で、あと近年記憶に残っているかっこいい言葉といえば、あれですよ。「世界の真中で愛を叫んだ犬たち」。『アモーレス・ぺロス』のキャッチフレーズ?のちにセカチューなるものが流行ったときも、あっちが先だろうというのがあって、おれは怒っていた。が、後々、ある先輩にそれを言うと、もっと前に外国の本のタイトルで、それっぽい(「世界の〜忘れた!)のはあったそうだ。
以上、解らないところは直接、おれに聞いてね。