次回出演

鵺的第八回公演『毒婦二景』
『定や、定』
『昭和十一年五月十八日の犯罪』
阿部定」をモチーフとした長編二本同時上演
作・演出 高木登
2014年6月12日(木)〜6月23日(月)
下北沢 小劇場楽園
155-0031
東京都世田谷区北沢2-10-18
藤和下北沢ハイタウンB棟地下1F
03-3466-0903

昭和十一年(1936年)五月十八日。
尾久の待合旅館「満佐喜」で男性の変死体が発見される。
男の名は石田吉蔵。
死因は絞殺による縊死であったが、
遺体からは男性器が切断されており、
左太腿とシーツに「定吉二人キリ」と血文字が残されていた。
石田とともに投宿していた女がただちに手配され、
その三日後に逮捕される。
暗い世相を吹き飛ばすかのような怪事件の出来に、
巷は沸きに沸いた。
これが世に言う「阿部定事件」である。

Aプログラム『定や、定』
少女阿部定は不良であった。自宅から金を持ち出しては浅草で遊び、男出入りも絶えなかった。見かねた家人は十七の定を遠縁の女衒に売り払う。この男がAである。高村光雲の弟子で、木彫り業を営むかたわら女衒をしていた男。定を犯し、脅し、もてあそんではヒモのようにつきまとった男。事件後は親身に定の世話をし、「お父さん」と呼ばれ、晩年は保険業のかたわら金融業も営んでいた男。この数奇な人生を歩んだ男Aと定との生涯の腐れ縁を二人芝居で描く。

岡田あがさ
寺十吾(tsumazuki no ishi)

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碓井将仁(劇団レトロノート)
藤岡豊

Bプログラム『昭和十一年五月十八日の犯罪』
事件発生から三日間の彷徨ののち逮捕された定は、すぐさま捜査本部の置かれた尾久署に移送され、取り調べがおこなわれた。定と刑事たちが全員笑顔でいる非常に有名な写真は、逮捕当日の夜、警視庁婦人独房への移送の際に撮影されたものである。猟奇の果てにあの朗らかな笑顔にたどり着くことができたのはなぜか。取調室における定と刑事たちとの攻防を描く。

ハマカワフミエ
瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)
平山寛人(鵺的)
谷仲恵輔(JACROW)