レーシックへの道

綴ります。

5月12日「コンタクトレンズと私」

来週の検査まで、明日でちょうど一週間。眼の形を元にもどすため、明日からコンタクトレンズを外して生活しなければならず、ということはつまり、検査、施術がうまくいくとすれば、今日が最後のコンタクトということになる。
思えば最初にコンタクトにしたのが、高校入学時。そのときはハードレンズだったが、それまでめがねもロクにかけてなかったので、世界はこんなに輝いてるのかと感動した。が、入学して一週間後くらいの遠足でサッカーしたときにさっそく、片方落としてしまった。相当、凹んだ。以来、親にも言えず、一ヶ月くらい片方のレンズだけで過ごした。が、定期検査の日にあえなく発覚!「かあさん、ぼくのあのコンタクトレンズどうしたでしょうね?」…こっぴどく叱られた。
ハード→ソフト→二週間使い捨て→1日使い捨て コンタクトレンズとともに生きた19年。今日は付けるときと外すとき、ちょっと感慨深かった。煩わしいから、レーシック受けるのにね。

5月13日「めがね男子」

今日からめがね生活。視界が狭いし、歩きづらかったりするので、めがねではあまり出歩きたくないのだが、仕方ない。
バイト先でたいそう珍しがられた。人数が多い職場なので、いちいち受け答えするのも鬱陶しかったが、いた仕方ない。
言われた言葉ベスト3
1位「あれ、めがね!」(これほんと多かった)
2位「あっ、めがね!」(これも多かった)
3位「めがね男子だ!」(これは約二名。そら、男がめがねかけてたらめがね男子だろ、って思うのだが、どうもそういう呼び方あるみたいだ)

ランク外
「いつの間にめがね?」(いつの間に、って言われてもよー。めんどくさくなってやんわりシカトした)

めがね、めがねうるせーよって思ったけど、やっぱり自分が逆の立場で、突然めがねかけてきたやつがいたら言うだろうな。
「昨日までは違ったのに今日はなんとめがねなんだね?え、目悪いの?へーコンタクトだったんだ。ちょっとそのめがねかけさせてよ!どう、似合う?」
うぜえ。

そういえば、昔のバイト先でめがねかけて行ったらあまりの人相の悪さに
「家で爆弾作ってそうやな」
って言われたのを思い出した。なぜかそれは嬉しかった。「危険な男」ってカンジで。
現在、新型インフル対策とかで、職場でのマスク着用が義務付けられているので、今日はめがねと更にマスクで「家で爆弾作ってます男」は健在であった。

5月19日「ハイライト」

コンタクト装着をやめ、施術モード(めがね)になって一週間。長かった。いよいよ明日、検査。これにパスしないと手術は受けられない。
レーシックに関しては、もう何年も考えた挙句、「遂に」の今年の決断なので、明日は自分の「2009・ハイライト」だ。しかし、明日に向けて緊張するかと問われれば…微妙。自分のがんばりではいかんともしがたいので、芝居や試験の前のそれとは違うのだな。
よろしくお願い致します☆

5月20日「今日こそは」

昨夜は結局、なかなか寝付けず、睡眠時間は1、2時間だった。充分、睡眠をとって万全の状態で検査に臨もうと思っていたのに、寝付けないことが普段まったく無いだけに焦った(笑)。ウイスキー一気飲みしても、ダンベルやってもダメで明るくなる頃まで寝れず、起きたらちょっと気持ち悪かった。ナーバス!
そして、いざ検査。なかなかの人出。自分と同じ時間帯に待合室に20人近くはいただろうか。平日でこれだから、土・日はもっとだろう。思ってた以上にレーシックは「普通」のことなのかもしれんね。とは思いつつもやはり緊張の色は隠せないおれ。ちょっとしたアトラクションが如く、数々の眼球検査をこなし、スゲー念の入った視力検査を受けてる間に、ノドはからからだった。
結果は「オッケー、レッツゴー」。うれしかった。そしてホッとした。病院出る前に、支払いの手続きで、ローン会社の確認の電話の女性の声がうるさくてちょっとイラっときたが、いいってことよ。
目薬で瞳孔を開いたので、眩しくて、視界がほわっとして歩きづらかったが、なんとかタバコ吸えるとこを見つけて、すかさず一服。そしてもう1本。明日の手術後は吸えんからね。そうそう酒も一週間はだめだから、今日はちゃんと飲んでおこう。
寝れますように★

5月21日「壮絶」

有名な宝くじ売り場の前で、最後のたばこを吸い、いざ、病院へ向かう。
ウォークマンに入ってるこの曲で、なんとかテンションを上げていったが、
http://www.youtube.com/watch?v=5T_R40Zb--U
最終的に手術室前の廊下ではオルゴールバージョンの『カントリーロード』や『first love』がかかっていて、どうやら必要なのは「落ち着き」だったようだ。
手術前の最終の視力検査で、矯正用のレンズが外れて左目に当たるハプニング。「申し訳ございません」と女の検査員さん。けど、落ちたレンズを拾ってくれる気配がない。なんで?と思って見ると、レンズは座ってるおれの股間のあたりに落ちていた。自分で拾った。
支払いや諸々の手続きを終え、いよいよ手術室のあるフロアーへ。消毒の匂いがツンとしてちょっと緊張。めがねを外し、髪の毛を覆う帽子を耳まですっぽりかぶる。そっから手術までは、えもいわれぬ時間だった。『デッドマンウォーキング』の死刑執行前のシーンを思い出したが、それは大げさだ。
そして手術。おおまかな流れは友人の話や先生の説明やパンフなどで分かっていたが、顔を固定されて眼球が圧迫されだすと、思ってた以上の恐怖感。助手のような人が秒数をカウントするのにも煽られ、予定どおりではあるが、しばらく視界が真っ暗になると怖さはピークだった。実際、ものの5分くらいだし、そんなに痛くもないのだが、「思ってるより早く終わる」とか「思ってるより痛くない」というような言葉を真に受けすぎていると、それは「思ってた以上に長く」感じるし、「思ってた以上に痛く」感じるものである(笑)。
終わって、視界は白くぼんやりだが、視力は明らかに上がっている。だが、目がちょっとしか開けられず、看護士の方に付き添われ、回復室に向かう。ゆったりした椅子がたくさん並んでいて、そこで15分くらい安静にした。
眼のチェックをしてもらい、目薬の説明を受けて、終了。
もらった保護用の色のついてないサングラスをかけ、病院の外へ。ツレに来てもらう予定だったが、当初言われていた時間よりだいぶ早く終わったので、一人で帰った。目はほとんど開かない状態だったが、一刻も早く、家で横になりたかった。
無事、帰ってきたものの、痛いのと涙が止まらないのがしばらく続いた。いっそのこと寝てしまいたかったが、目薬をささなければならないので4時間は寝れない。この時間が一番つらかった。テレビは見てはいかんので、画面だけ隠して大音量に。さらにステレオもつけてなんとか眠いのをこらえた。
腹は減っていたが、食事がしづらいので、ウィダーイン的なものが欲しかった。そして風呂には入れないので、使い捨てのウェットタオル的なものが欲しかったですね。
寝るときはこれ↓どうにかならんもんでしょうか?